隠れたチャンピオンを目指そう
『2025年日本経済再生戦略』成毛眞・冨山和彦著(SBクリエイティブ)を読みました。その中で一番印象にのこったのは、ドイツと日本の中小企業の違いです。
ドイツの中小企業の数は約350万社で、民間企業の実に99.5%を占めその6割が輸出をしているそうです。
ドイツの中小企業全体の輸出額は年間2140億ユーロにも上り、「隠れたチャンピオン」の異名をとる中小企業が多く、研究費に投じる資金も100億ユーロ以上。一方の日本は、中小企業の数は約420万社、民間企業に占める割合は99.7%。ここまではドイツと同等ですが、輸出している中小企業が3割程度に留まっているところが大きく違います。ちなみに「隠れたチャンピオン」という言葉もドイツ人経営思想家が提唱した言葉で、比較的規模は小さく、一般的な知名度は低い、ある分野において、非常に優れた実績・きわめて高い市場シェアを持つ会社のことを指すそうです。