過剰サービスで有名な火鍋レストランの裏側

先日『海底撈(海底労)知られざる中国巨大外食企業の素顔』
(山下純・著 徳間書店)という本を読みました。
日本にも東京と関西を中心に11店舗ほど実際にお店があり賑わっているようです。
中国では最大手の外食チェーンで年間利用者数2億人、時価総額5兆円超で、世界3位に君臨しています。
そのサービスは過剰で、変態級とまで言われているようで、待たせている客を飽きさせないために、フルーツやスナックが振る舞われたり、無料の靴磨きやネイルサービス、ゲームなども提供されるお店もあるようです。
 一番驚いたのは、自分の才能を社内で確実に次世代にを引き継がせ発展を継続させる仕組みです。
店長がAランクの評価を連続で取得し続けると、自分の弟子を独立させることができる権利が付与され、彼が店長になると、彼が運営する店舗の売上の2~3%が師父の報酬となり、またさらにその弟子が自分の部下(孫弟子)を育てて店長になれば、その店舗の売り上げの数%も師父である最初の店長の報酬とすることが出来るそうです。
さらに驚くべきことは、師父である店長が、仮に海底撈を退職したとしても、弟子からの上納金は、師父の個人口座に振り込み続けられる仕組みになっているとのこと。 恐るべし海底撈。