工場家賃に見る、中国製造業の今

 先日の中国出張で、町工場の総経理に原価の話を聞いたところ、工場の家賃が以前より下がってきているとのことでした。
景気があまり良くないので、少しでも安い家賃を求めて移転を検討する企業が増えているそうです。

最初は「そういうところもあるのか」ぐらいに聞いていましたが、今回の出張中に別の工場でも同じ話を聞き、さらにもう一人からも
同様のコメントがありました。三人続くと、これは「たまたま」ではなく、今の中国の製造業が置かれている状況を表しているように感じます。
買い付け側としては、原価の見直しがしやすくなる可能性があるという点で、悪くない材料です。

数字やニュースだけでは伝わらない、現地の空気感や経営者たちが口にする温度。

この“現場の声”は、やはり足を運ばなければ掴めないものだとあらためて感じました。
引き続き、自分の目と耳で確かめていきたいと思います。