「推し」はビジネスだ。 IPで稼ぐ時代のリアル
昨今は「IP」や「IPビジネス」という言葉が話題になることがあります。IPとは、知的財産(Intellectual Property)を略したもので、著作権、特許、商標、意匠権など、人間の知的創造から生まれたものの財産権を指します。
映画、漫画、キャラクター、ブランド名なども「IP」と呼ばれることがあります。推し活の対象となっているアイドルやタレント、スポーツ選手もIPです。使用する際には、使用料(ライセンス料)を、そのIPを所有している団体や企業、個人に支払う必要があります。
キャラクターが印刷された商品などは、商品の機能で選ばれるというより、そのキャラクターで選ばれることがほとんどです。当社も20年前に、キャラクターのついた筆箱をOEMで製造した際、機能性の改善を図るためにアンケートはがきを付けて購入されたお客様の声を集めたところ、返ってきたのはキャラクターに対する熱いファンレターのようなものがほとんどで、機能的なご意見は一切ありませんでした。
キャラクターの持つ経済的影響力を身をもって実感しました。
最後に、2024年に米国の金融系企業「TITLEMAX」が発表したIPのTOP25収益ランキングのうち、上位10件は以下のとおりです。
